井上春達因碩(初代から六代目、系譜訂正後は七世)は、常陸国出身で元の名は岡田春達。林門利門入は伯父で、2歳下の林転入門入は従弟にあたります。
井上春碩因碩門下の春達は、寛永3年(1750)に跡目となり、井上春達として御城碁に出仕。
宝暦6年(1756)に六段の本因坊察元が七段昇段の申し入れをした際には、同じ六段だった春達と林転入門入は、察元との同時昇段を主張し対立しています。
しかしその後、察元と5局を打った春達は先番で2勝2敗、白番で1敗となったため、翌年に再度昇段の申し入れをした察元の要求を承諾することになります。
明和8年(1771)春碩の隠居にともない家督を相続した春達は、七段上手まで昇段し天明4年(1784)に亡くなっています。
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