2021年2月1日月曜日

六世本因坊知伯

 

本因坊知伯の墓(本妙寺)。七世秀伯、十三世丈策と合葬

 名人碁所であった五世本因坊道知の跡を継いだ本因坊知伯は、武州多摩郡井草村の生まれで本姓は井口。道知の甥(姉の子)にあたる人物です。

 享保7年(1722)に、13歳四段格で本因坊道知の跡目となり、享保12年(1727) に道知の逝去により六世本因坊となりますが、享保18年(1733)に僅か24歳で逝去しています。

 この後、家元筆頭格である本因坊家で知伯に続き、七世秀伯、八世伯元と、当主が三代続けて20代、六段位で早世したため、約30年間、囲碁界全体が活力を失い暗黒の時代と呼ばれることとなります。

 巣鴨の本妙寺にある本因坊知伯の墓は、七世秀伯、十三世丈策と合葬となっています。また、実家の菩提寺である杉並区の妙正寺にも墓があり、杉並区指定史跡文化財となっています。


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